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建設

建設キャリアアップシステムのデメリット

 

建設キャリアアップシステム

Construction Career Up System = CCUS

なんの活用もされないまま4年近く経過した感が強い制度、建設キャリアアップシステムについて、加入しなくてもいいと思いますがお話しします。⇦

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> それよりグリーンサイトきっちり運用してインボイス登録して職人の実務経験証明書きっちり作ってあげて <
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ちなみに私自身、取引のある建設会社の方の申請を5社ほどサポートしました。

そして取引先に加入を促すべき、いわゆる

元請け側の人間

から言わせてもらっても

 

 

メリットはない

 

 

元請け側「そんなん言うなて、BANしたるぞほんま」

下請け側「だよね、だよねだよね?」

 

この記事は

・建設キャリアアップシステムがそもそもどのような仕組みか知らない
・メリットとデメリットを知りたい
・加入したくない

という建設業の方向けに書きました。

建設キャリアアップシステムってなに?
グリーンサイトとの違いが分からない

聞いたことはありますけどね、よく分からない。

グリーンサイトも耳にするけど、よく分からない。

その違いは?

という方、いますよね。

それぞれの特徴を簡単にまとめてみましたので、まずはこちらを読んで違いを理解してみてください。

グリーンサイトとは

一言で言うと

労務安全関係報告書を電子化したものです。

グリーンサイトにアクセスすれば、WEB上で労務関係書類が登録、閲覧できます。
(招待されている企業のみ)

いまでは多くの企業が導入してますので、未加入のほうが少数というイメージです。

以下リンク貼っておきます。
グリーンサイト

ではこのグリーンサイトで登録するものは何かというと、ざっくりこの3つ

企業情報

ここに登録するのは

・資本金
・建設業許可番号
・各種社会保険

などです。

従業員情報、外国人の雇用状況

ここでは各従業員の

・保有資格(特別教育、技能講習等)
・健康診断受診年月日
・生年月日や住所、緊急連絡先等の個人情報

また、外国人を雇用している場合は

・在留カード
・パスポート

などが必要となります。

雇用関係にないもの(一人親方)などは従業員として登録できません。

下請け(2次、3次)として登録が必要です。



保有機械、工具

会社で使用するもの、レンタル品なども含めて

・バックホーやユニック
・インパクトや丸のこ
・溶接機

などの登録をします。

 

グリーンサイト〜建設サイト〜とは?【カンタンに説明】こんにちわ とある建設会社でグリーンサイトのチェックを行っております。 グリーンサイトに加入してない方もまだ多いです...

 

わりと入力するボリュームもありますし、パソコン不慣れだと大変かもしれません。

事務作業とかめんどければ外注しちゃいましょう。

建設キャリアアップシステムとは

グリーンサイトと連携させて技能者(従業員)の就業履歴を蓄積し見える化させたものです。つまり!グリーンサイトの加入が必須です。

建設キャリアアップシステムが運用開始されたのは2019年4月からです。
建キャリと呼ばれてますし、CCUSと記載されるのが多い印象。

以下リンクです。
建設キャリアアップシステム

CCUSで申請するものを説明します。

事業者登録

まずホームページ画面から申し込みを行います。

仮のIDを発行してもらい、申請を進めます。
具体的な内容はホームページのガイダンスを参照ください。

・資本金
・前年度の売上高
・各種社会保険
・建設業許可
・納税証明 or 確定申告

ちなみに全てjpegでの添付が必須です。

その場で写真とってPCに入れてアップして、って感じで登録となります。

技能者登録

必須書類は以下

・マイナンバーカード or 運転免許証
・登録料金の払込受領書
・健康保険、厚生年金、雇用保険写し

IDを持っている事業者に限り、同意書さえ用意できれば事業者・技能者ともに代行申請可能です。

CCUSに加入するメリットとデメリット

 

メリットはない

 

もう一回言います。

 

メリットはない

 

そうなんです。

そう感じている人がほとんどです。

こんなのに加入してないで一息つきましょう。

 

 

 

…ふぅ。

 

 

 

冗談はさておき。

元請けの立場として感じるのは、

建設作業員にとっては魅力的な制度

だと思います。

「じゃあ何が?」

というと

メリット

就業履歴を見える化できること

これ、あまり魅力を感じない方もいるかもしれません。

「だからそれの何がメリットなの?」

ってよく言われます。
今までどんな仕事をしてきたかなんて誰も分かりません、自ら申告することもありません。
他の方と同様に、建設作業員の人というカテゴリーに入れられているだけでした。
しかしこの制度があれば、あのショッピングモールで、あの病院で、あの施設で工事に携わっていたんだということが人に知ってもらえて、より良い条件の職場に転職する足掛かりとなります。

逆にいうと転職されないように現在の職場での処遇改善のきっかけにもつながるかもしれません。

また、技能者にとってのメリットだけでなく、優秀な技能者を採用したい事業者にとっても就業履歴の見える化は採用する際に役立つのではないか、とも思います。

デメリット

みなさん、思うところは共通かなと思います。

ちなみに取引先への加入説明会において私が浴びた言葉達

・登録料が高い上に5年更新だと?
・技能者の登録も金かかるんかい!
・え?IDの発行も金かかるん?1年ごと?ふざけんな!
・1日1現場あたり10円とか頭ん中湧いてんのか?
・高齢の作業員しかおりませんけどいつまで働けばよろしいでしょうか?
・申請して審査までされて手間暇かけてこんだけ金取られるならやらん!

厳しい建設業界、理解し難いシステムに抵抗する気持ちはとっても分かります。
ちなみにCCUSに登録するには社会保険加入が必須です。
もぐりの業者を排除しようと一生懸命なのです、きっと。
そしてCCUS未登録だと技能実習生が雇えないという事態に陥ります。
しかし本当、登録料が高い。
資本金によって違いますが、高いです。

例を挙げれば資本金2000万円〜5000万円だと、1ID=48,000円

更新料で年間11,400円

・申請手続きが面倒
・必要な添付書類が多すぎる
・高齢化している建設業界内で今更就業履歴とる必要がない

つまり

金がかかるわりに事業者側はメリットがない

ということです。

※詳細な金額は建設キャリアアップシステム公式サイトで確認してね!

加入することで他社と差別化

圧倒的にデメリットが多すぎますよね。
そこで、CCUSに加入するか判断するための見逃せないポイントを確認してみましょう。

公共工事は2023年度には「原則化」

はいもう2023年、周りの建設業者はどうでしょうか。
一人親方は仕事ができなくなっていますでしょうか。

料金の値上がり

2020年10月に登録料は2倍、1年ごとの更新料は5倍弱まで値上げされています。
おそらく義務化までの間にもう一度値上がりするか、改悪はあるかもしれません。
だとすれば早く登録しておくべきか、悩みどころですね。
これについては、情報を見逃さないようにアンテナを張っておきましょう。

職人さんにとってのメリットを優先してあげる

確かに目先のコスト、費用対効果は薄く感じるかもしれません。
しかし職人さんにとってはデメリットの少ない制度。
加入している企業と比較されたとしたら…転職の理由にされたくはありませんよね。
大切な「人財」のためにも加入というのは良い選択です。

まとめ

建設キャリアアップシステム

・キャリアアップシステムとグリーンサイトは別物
・メリットよりデメリットの方が圧倒的に多い
・他社との差別化、職人のために加入というのがメリット

私から言えることは

会社の規模や業界でのポジションによって対応は分かれて当然だと思います。

特に公共工事やゼネコン関係、大手ハウスメーカーの仕事なんてされてる方は加入してないことがデメリットになります。

反対に、必要性を感じないならその経費を従業員に還元する方が明らかに有益だと思います。

むしろ、グリーンサイトの方が実用度は高いです。

グリーンサイトがまだの方はグリーンサイト公式サイトからですね。

おしまい